7/13の週【展望】EU復興基金は合意へ向かうのか!?
■6日の週【振り返り】
6日からの週は、週前半から後半にかけて次第に調整色が強まった1週間でしたね。
週前半は香港・上海株が意外な強さを示し、香港ハンセン指数は強気相場入りとなるなどリスク選好の動きがみられました。
この動きにつれて各国の株式市場も堅調に推移しました。
一方、新型コロナ感染拡大は深刻化、ブラジルなど新興国とともに米国や豪州でも一部にロックダウン措置の動きがみられております。
週後半には原油相場も崩れており、株式市場は調整に押され、為替市場では次第に円高やドル高の動きが優勢になりましたね。
それでは詳しく振り返ってみましょう。
週明けのドル円相場は、週初107.50で寄り付いた後、
●世界各国による景気刺激策への期待感
●株高・原油高を背景としたリスク選好の円売り圧力
●米6月ISM非製造業景況指数(結果57.1、予想50.0、前回45.4)
が力強い結果が支援材料となり、翌7/7には、一時107.80まで上昇しました。
しかし、心理的節目108円をバックに戻り売り圧力が強まると、
●本邦における景気先行き不安の高まり
●堅調な米国債入札結果を受けた米長期金利低下→ドル売りの流れ
●米連邦最高裁判所による「トランプ米大統領の財務記録の開示を命ずる」判断
●新型コロナ感染再拡大を巡る先行き不透明感
が重石となり、
週末にかけては、一時6/24以来となる安値106.65まで下げ幅を広げる場面も見られました。
引けにかけて持ち直すも上値は重く、結局106.94前後での越週となっております。
■13日の週以降【展望】
13日の週からは、ドル円は引き続き”下落していく”と予想しております。
世界的な株価上昇(大規模金融緩和→過剰流動性→リスクアセット買い)がリスク選好ムードを演出してはいるものの、
ここから先は、新型コロナ第2波リスク到来及び、世界的な貿易戦争再開に伴うリスクオフの再来に注意が必要だと考えております。
また、そのほかにも
●米国ファンダメンタルズの先行き不透明感
●米中対立激化懸念
●世界的な貿易戦争再開リスク
●新型コロナ第2波リスク
●日本経済の先行き不透明感
と懸念材料はくすぶっております。
引き続き、注意が必要になってきます。
また、16日にECB理事会が予定されています。
ラガルド総裁は前回の追加緩和を評価する発言をこれまでに見せており、
現在はその効果を確認する時期となります。
そのことから、今回は金融政策を現状維持で据え置いてくると見られます。
また、注目は声明と会見にあります。
ECB理事会の翌日17日に行われるEU首脳会議で主要議題となるEU復興基金について
合意が難航している状況を受けて、ラガルド総裁がどのような発言を行うのかなども注目されています。
復興基金に反対する倹約4か国オランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデンに加わろうという国は見られずも
全会一致原則がある以上、4か国としては別に折れる必要なありません。
一転して合意に向かえばユーロ買い、難しいという動きが強まるとユーロ売りが見込まれます。
ユーロドルの動きによってはドル円にも影響が少なからず出ると考えておりますので
注目していく必要があります。
■6日の週以降【エントリーポイント】
メインシナリオとしては、
ここ最近でドル円は106.7円あたりで3度反発しております。
再び安値を更新して、こちらのサポートラインが機能するのであれば買いでエントリーを考えております。
ただ、ファンダメンタル的に弱いので下抜けしてしまう可能性もありますので
エントリータイミングは短期足で探しておく必要がありますね。
またそのほかにもエントリーチャンスが訪れそうな通貨を紹介いたします。
それは、”CHFJPY”です。
CHFJPYは売りでエントリーを考えております。
細かいエントリーポイントの探し方は
私どもが作成しました動画を見ていただいた方であれば
理解できているはずです。
もしわからない方がいらっしゃいましたら、
私どもが運営しているLINEコミュニティで手法に関する動画を配信しておりますので
↑こちらよりぜひご覧になってみてください。
以上、
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。