7/27の週【展望】YCC(イールドカーブコントロール)の行方は!?
■20日の週【振り返り】
20日からの週は、リスク動向が交錯した一週間となりました。
序盤はリスク選好ムードで始まったのち、
週央からは不安材料も噴出してきまして、
ドル円は徐々に安値を更新していきました。
それでは詳しく振り返ってみましょう。
週明けのドル円相場は、
週初107.11で寄り付いた後、早々に週間高値107.53まで上値を伸ばしました。
しかしその後
●約5日間にわたるEU首脳会議を経てEU復興基金案が合意に至ったこと
●米国における追加景気対策期待
●米新規失業保険申請件数の冴えない結果
●米中対立激化を嫌気したリスク回避の円買い圧力
が重石となり、週末にかけて、3/16以来、約4ヵ月ぶり安値となる105.68まで急落しました。
引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、結局105.98近辺での越週となっております。
■27日の週以降【展望】
27日の週からは、ドル円は引き続き”下落していく”と予想しております。
●新型コロナ第2波リスクに絡むヘッドライン
●米中対立激化を巡る続報
などの材料によってドル円は上下する可能性を秘めているものの
●日米金融政策余力の違い
●米国ファンダメンタルズの先行き不透明感
●米中対立激化懸念
●世界的な貿易戦争拡大リスク
●トランプ米大統領の支持率低下
●新型コロナ第2波リスク
●日本経済の先行き不透明感
とドル円は下落するであろう懸念材料はくすぶっておりますので
引き続き、注意が必要になってきます。
また7月28日、29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。
今回、市場が注目しているのが、
☑️ 短期金利だけでなく中長期の金利に目標を作るYCC(イールドカーブコントロール)について
当面の低金利維持はすでに示されていますので、あとはその解除条件をより明確化させるという点が焦点になってくるかと思われます。
また、YCCについては、市場が期待している部分がありますが、前回FOMCでは逆に否定的なものが目立ちました。
まず、日銀のように長期の金利をコントロールするということはほぼなさそうとの見方が強いようです。
前回のFOMCではYCCではなく、YCT(イールドカーブターゲット)として、
中期(具体的には3年債)の利回りをターゲットとして示し、
フォワードガイダンスとの補完的な位置づけとする観点が示されました。
今後の追加緩和姿勢を維持するYCTについては依然慎重
といったところで収まると予想されます。
相場への影響は限定的と思われますが、緩和政策の維持姿勢が米株高を支えてくるようですと
リスク選好の動きが強まる可能性があります。
■27日の週以降【エントリーポイント】
ドル円に関しては、大きく下げましたがまだ最高のエントリーチャンスと言えるような状況ではありません。
その中でも他の通貨ペアではエントリーポイントはたくさん訪れてきております。
それは、”CHFJPY”と”EURUSD”と”EURJPY”です。
CHFJPY、EURUSD、EURJPYに関しては日足チャートで高値圏にいるので、売りでエントリーを考えております。
ユーロ買いに繋がっております。
安易に逆張りをしてしまうと逆行してしまい兼ねません。
売りでエントリーする際には、しっかりとファンダメンタルズを見極めてからになるかと思います。
細かいエントリーポイントの探し方は
私どもが作成しました動画を見ていただいた方であれば
理解できているはずです。
もしわからない方がいらっしゃいましたら、
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以上、
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。