8/24の週【展望】例年注目のジャクソンホール、パウエル議長はどこまで踏み込むか!?
■17日の週【振り返り】
17日からの週は、ドル相場が振幅しました。
ドル円は105円台手前という心理的水準を目前に利益確定などポジション調整の動きがみられました。
また、週央の米FOMC議事録ではイールドカーブ・コントロールの導入について否定的な見方が示されており、ドルの買い戻しを誘う動きがみられましたが。
ドル安圧力も根強く売買が交錯した状況となりました。
FOMC議事録やECB議事録では目先は強い経済データがでているものの、
今後の回復はパンデミック拡大で遅れるとの慎重な見方が示された状況となりました。
それでは詳しく振り返ってみましょう。
週明けのドル円は週初106.63で寄り付いた後、早々に週間高値106.67まで上昇しました。
しかし、8/13に記録した直近高値107.06をバックに伸び悩むと、
●先週末土曜日(8/15)に予定されていた米中通商協議が延期されたことに伴う失望感
●本邦第2四半期GDP速報値の冴えない結果
●米8月ニューヨーク連銀製造業景況指数の急低下
●米中対立激化懸念
●米長期金利の低下
●米追加財政政策への期待感の後退
が重石となり、週央にかけては、7/31以来、約3週間ぶり安値となる105.11まで下落しました。
もっとも、心理的節目105.00をバックに下げ渋ると、
●延期されていた米中協議が数日以内に開催されるとの一部報道や日報
●米追加緩和観測の後退
が支援材料となり、
週末にかけて幾分持ち直す展開となり、結局105.81前後での越週となっております。
■24日の週以降【展望】
24日の週からは、ドル円は引き続き”下落していく”と予想しております。
●欧米株や商品市況の動向
●新型コロナウイルス及び米中対立激化に関するヘッドライン
●米主要経済指標の結果
などの材料によってドル円は上下する可能性を秘めているものの
●日米金融政策余力の違い
●米国ファンダメンタルズの先行き不透明感
●米中対立激化懸念
●世界的な貿易戦争拡大リスク
●トランプ米大統領の支持率低下
●新型コロナウイルスの感染拡大懸念
●日本経済の先行き不透明感
とドル円は下落するであろう懸念材料はくすぶっておりますので
引き続き、注意が必要になってきます。
また、27日、28日にカンザスシティー連銀が主催する年次シンポジウム、
いわゆるジャクソンホール会合が開催されます。
歴代の議長がFRBの方針変更などを説明する際に利用されてきた同会合であり、
市場はパウエル議長による金融政策の今後の枠組みの見直しがどのようなものになるのかに注目しています。
現行の超緩和的な政策の下で、将来的に見込まれているインフレ率の上昇について、
中長期的に2%目標に安定して近付くために、一時的に2%を上回る状況を許容するような姿勢を示すなどの変更が見込まれています。
インフレ率の2%超え一時許容などの変化は、現状の超緩和的な政策の長期維持につながることから、
ジャクソンホール会合の内容次第ではドル売りが広がる可能性もありますので注意が必要です。
■24日の週以降【エントリーポイント】
ドル円に関しては、105円で反発しており、105円では底堅いことが確認されております。
ドル円が再び下がってきた際には、買いでエントリーを考えております。
その他にも他の通貨ペアではエントリーポイントはたくさん訪れてきております。
それは、”CHFJPY”と”EURUSD”です。
CHFJPYとEURUSDに関しては日足チャートで高値圏にいるので、売りでエントリーを考えております。
ただエントリーする際には、しっかりとファンダメンタルズを見極めてからになるかと思います。
細かいエントリーポイントの探し方は
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理解できているはずです。
もしわからない方がいらっしゃいましたら、
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以上、
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。